なぜ猫は畳で爪をとぐの?
こんにちは、創業昭和9年の畳の老舗「三条たたみ」です!
「愛猫が畳で爪とぎをしてしまって困っている…」「新しく張り替えたばかりの畳が、気づいたらボロボロに…」そんな経験はありませんか?
実は、畳は猫にとって理想的な爪とぎスポットになってしまいやすいんです。
でも、これって本当に猫の習性だから仕方がないことなのでしょうか?
私たちの長年の経験から言うと、「ちょっとした工夫」で畳を守ることができます。
まずは、なぜ猫が畳に夢中になるのか、その理由を見ていきましょう。
猫が畳で爪をとぐ理由

実は、先日こんなお客様からご依頼がありました。。
「うちの猫、ちゃんと爪とぎを用意しているのに、なぜか畳の上ばかりで爪を研ぐんです…。まるで畳に引き寄せられているみたいで…。」
これ、すごくよく聞く話ではないですか?。
少し簡単わかりやすく表にしてみますね!
理由 | 猫の行動・心理 | 畳への影響 |
い草の質感が好き | い草は適度な硬さとザラザラした感触があり、爪とぎに最適 | 繊維が削れ、表面がボロボロに |
和室の落ち着く空間 | 猫は自分のにおいをつけることで安心する習性がある | 特定の場所に傷が集中しやすい |
滑り止めの役割 | 爪を引っかけて踏ん張りやすい | 爪の跡が残り、畳表が破れやすい |
習慣化しやすい | 一度とぐと「お気に入りの場所」になり、繰り返す | 被害が拡大し、畳の張り替えが必要になる |
1. い草の質感が好き
畳に使われる「い草」は、猫にとってまさに”爪とぎしやすい大好きな素材”。
試しに、爪とぎマットやキャットタワーにい草を貼ってみると、そっちで爪とぎを始めることもあります。
特に国産の熊本八代産い草は特にしっかりとした繊維で、猫の爪に程よい引っかかりを与えます。
「うちの猫は本当に畳が好きなんです…」とよく聞きますが、それは新しい畳ほど、い草の香りが強く、猫の好奇心を刺激するからなんですね。
だからと言って国産の熊本八代産い草がダメではないんです。それは以下で説明していきますね!
2. 和室は猫にとって落ち着く空間
猫って、気に入った場所にはとことんこだわる生き物。
例えば、あなたがソファでくつろぐように、猫もお気に入りの場所で安心してくつろぎたいんです。
特に和室は静かで、畳の上はフローリングよりも柔らかく、リラックスするのにぴったり。
そこで「ここは私の場所!」と主張するために、爪とぎをしてしまうんですね。
猫のマーキング行動 | 具体的な影響 |
爪とぎをして、自分の匂いを残す | 特定の畳が傷みやすくなる |
和室の隅や入り口付近で爪とぎをする | 部屋の角が特にダメージを受ける |
お気に入りの場所を増やす | 被害が広がりやすい |
三条たたみからのワンポイントアドバイス!
天然い草も消臭・抗菌機能もありますが、当社の「梅炭シート付き畳」は、さらに消臭・抗菌機能があり、猫のマーキング臭も抑えてくれたります。
「うちの猫、爪とぎ以外にも畳の上でゴロゴロするんです…」という方にもおすすめです。
3. 滑り止めの役割も果たしている
猫は「ダッシュして突然止まる」「ジャンプして着地する」といった動きを繰り返します。
フローリングだと滑りやすくて、足を取られてしまうことも。
その点、畳は爪が引っかかるので、猫にとってすごく居心地の良い安定した場所になります。
床材 | 猫が感じる違い | 爪とぎ被害のリスク |
フローリング | 滑りやすく、踏ん張りにくい | 少ない(代わりに滑ってケガのリスクあり) |
カーペット | 爪が引っかかるが、繊維が柔らかい | 中程度(カーペットの毛羽立ちやほつれ) |
畳 | 爪が引っかかりやすく、安定感がある | 高い(繊維が削られやすい) |
畳は爪とぎ被害のリスクが高いという理由で「畳の部屋をやめよう」と思わないでください!猫にとっては抜群に居心地の良い場所なんですよ。
畳の上での爪とぎ被害で困っている方へ三条たたみのからのアドバイス
最近はペット対応の「滑りにくい畳」も増えているんです!
「和紙畳」「ビニール樹脂畳」など、傷に強く、猫の足腰にも優しいものがあるんです。
参考記事:和室を彩る畳の魅力と選び方~失敗しない基礎知識と事例紹介~
4. 一度とぎ始めると「習慣化」する
猫の爪とぎは、習慣になりやすい行動です。
「前にここで爪をといだら気持ちよかった!」と覚えてしまうと、何度も繰り返すようになります。
特に畳の端や部屋の角は、猫が好んで爪を研ぐお気に入りの場所にになりがちです。
猫の行動 | 影響 | 対策のポイント |
一度といだ場所で繰り返す | 被害が広がる | 爪とぎOKな場所を作る |
部屋の角や畳の端を狙う | 畳の傷みが集中する | 部屋の角に保護シートを貼る |
爪が伸びるたびに研ぐ | 爪が鋭くなり畳のダメージ増 | 定期的な爪切りを行う |
「結局、どうすればいいの?」と思われた方
次の章では、すぐに試せる簡単な対策を7つご紹介しますね。
猫の爪とぎ被害を防ぐ7つの対策方法
畳の角を見るたびに、「あぁ…またやられた…」ってため息。猫と暮らしていると、こういうことってよくありますよね。みなさん最初は、「どうしてうちの猫はこんなに畳で爪をとぐの?」と悩まれることが多いようです。
でも、ちょっと視点を変えてみてください。猫は悪気があって畳を傷つけてるわけじゃない。爪とぎは彼らにとってストレスの発散であり、気分転換なんです。だったら、「やめさせる」のではなく、「こっちでやってね」と誘導するほうが、猫も人もストレスなく暮らせるはず。そう思いませんか?
そこで、今までたくさんのご家庭の畳の張り替えをさせていただいた視点から、畳を守りながら、猫も満足できる7つの対策をまとめました。私たちがお客様へアドバイスや畳張り替えの施工をさせていただいて「これは効果アリ!」と思ったものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 猫専用の爪とぎを畳の近くに置く(誘導作戦)

「ダメ!」と叱るより、「こっちでやってね」と伝えたほうが、猫には伝わりやすいです。
おすすめの爪とぎグッズ
種類 | 特徴 | 設置のコツ |
縦型ポール | 伸びをしながら爪を研げる | 部屋の出入り口や畳の近くに設置 |
段ボール製爪とぎ | ザラザラした感触が人気 | 畳の端に置いて、猫の目につく場所に設置 |
キャットタワー | 爪とぎ+運動不足解消にも◎ | 窓際など、猫がよくいる場所に設置 |
あるご家庭では、キャットタワーの支柱が大活躍しています。最初は見向きもしなかったけど、窓際など、猫がよくいる場所に設置したら、一気にお気に入りスポットになりました。畳をとぐ回数も明らかに減ったので、設置する場所も重要だと思いますよ!
2. 畳の上に保護カバーやラグを敷く(物理バリア)
「畳そのものをガードしたい!」という方は、カバーを使うのが一番手っ取り早い方法です。
おすすめの保護アイテム
商品タイプ | 特徴 | 使い方 |
透明畳カバー | 畳のデザインを活かしつつ保護 | 畳全体を覆う |
猫用ラグマット | 滑りにくく、傷防止にも◎ | 部分的に敷く |
和紙畳・ビニール樹脂畳 | 爪とぎに強く、水拭きOK | 畳の張り替え時に検討 |
あるご家庭の猫は、畳の角ばかり狙ってたので、そこにだけ透明の畳カバーを貼ってみました。すると、爪が引っかからないせいか、すぐに興味をなくして別の場所へ設置した縦型ポールへ!カバー作戦、意外と効果あります。
ここでワンポイント!
透明畳カバーや猫用ラグマットを畳の上に敷くとカビやダニが発生する可能性も!そこでしっかりとしたカビやダニの対策も大切になってきます!
参考記事:畳のダニ対策完全ガイド|原因から駆除、予防までプロが徹底解説
3. 爪を定期的にカットする(シンプルだけど効果大)
猫の爪が長いと、畳にグサッと刺さりやすくなります。2週間に1回を目安に、爪切りしてあげましょう。
爪切りのコツ
- 寝起きやリラックスしている時を狙う(うとうとしてるときがチャンス)
- 肉球を軽く押して、爪が伸びた分だけカット
- 終わったらおやつをあげる(「爪切り=ご褒美がもらえる」と覚えさせる)
あるお客様のご家庭では、「テレビを見ながら膝の上でチョキチョキしてます。」とおっしゃてました。最初は嫌がってたけど、おやつの時間とセットにしたら、今では「爪切りタイム=いいこと」って思ってるみたいです。
4. 忌避スプレーで「ここは爪とぎNG!」と伝える
猫が嫌がる香りを使って、「ここでは爪をとがないでね」と伝える方法もアリ。
猫が苦手な香り
香り | 効果 | 使用方法 |
レモン・オレンジ | 爪とぎ防止 | 水200ml+精油3滴を混ぜ、畳に軽く吹きかける |
お酢 | マーキング防止 | 水1:3の割合で薄めてスプレー |
市販の忌避スプレー | 確実な効果 | 畳の角や被害がある部分に使用 |
スプレーをした場所には、すぐ隣に爪とぎを置くのがポイント。「ここはダメ、でもこっちはOK」とセットで教えてあげると、猫も理解しやすくなります。
5. 家具の配置を変えて、猫の動線を調整
猫が爪とぎする場所って、実は決まってることが多いんです。その「いつもの場所」をちょっと変えるだけで、爪とぎ被害を減らせます。
簡単にできる家具の配置術
- 爪とぎされる角に低めの棚を置く(物理的に防ぐ)
- 部屋の入口付近にキャットタワーを設置(爪とぎをそっちに誘導)
- 畳の端に爪とぎ防止シートを貼る(猫の習性を逆手に取る)
実際、爪とぎスポットの前に観葉植物を置いたら、猫が興味をなくしました。とのお声をいただいたことがあります。ちょっとした配置替えが、意外と効果ありなんですね!
6. フロアマットを活用して、畳のダメージを軽減
畳の上に敷くだけで、猫の爪の衝撃を吸収できます。
おすすめのマット
種類 | 特徴 |
タイルカーペット | 必要な部分だけ敷ける |
防水・防汚タイプ | 汚れ防止にも◎ |
特に賃貸の方には、「剥がせるフロアマット」がおすすめ。引っ越すときに「畳が無傷!」だと、敷金の返金額も変わるかもしれません。
ここでワンポイント!
透明畳カバーや猫用ラグマットを畳の上に敷くのと同じように、フロアマットを敷くことによってカビやダニが発生する可能性も!そこで同じようにしっかりとしたカビやダニの対策も大切になってきます!
参考記事:畳のダニ対策完全ガイド|原因から駆除、予防までプロが徹底解説
7. い草以外の畳を選ぶ(根本的な解決策)
最近は、ペット対応の畳も増えています。
畳の種類 | 特徴 |
和紙畳 | 爪とぎに強く、ダニ・カビもつきにくい |
ビニール樹脂畳 | 水拭きOK、耐久性抜群 |
「もう何をやってもダメ…」という場合は、畳そのものを変えるのも一つの手です。畳の爪とぎ対策は、ちょっとした工夫で効果が出ます。「ダメ!」と叱るより、「こっちでやってね」と伝えるほうが、猫もストレスなく過ごせますよ。
まとめ:猫と畳を守るためにできること
猫と畳がうまく共存できるようにするには、ちょっとした工夫が必要です。例えば、『畳の角をボロボロにされてしまった』『お気に入りの場所ばかり傷んでしまう』といった悩みをよく聞きます。ここでは、これまで紹介した対策を総括し、それぞれの方法を簡単に整理します。
1. 猫専用の爪とぎを設置
猫は本能的に爪をとぐので、畳の代わりになる爪とぎグッズを用意するのが効果的です。たとえば、段ボール製ならコスパが良く、麻縄製ならしっかり爪を研げるなど、猫の好みに合わせて選びましょう。
方法 | 特徴 | おすすめ設置場所 |
段ボール製爪とぎ | コストが安く手軽に交換可能 | 畳の端や猫がよくいる場所 |
麻縄製爪とぎ | 長持ちし、爪がよく研げる | 部屋の角や家具のそば |
キャットタワー | 運動不足解消にもなる | 窓際や猫の視界が広い場所 |
2. 畳の保護カバーを活用
直接畳を守るためのカバーやシートを使用するのも効果的です。特に、猫が頻繁に爪をとぐ場所に重点的に対策をしましょう。
種類 | 特徴 | おすすめの用途 |
透明畳カバー | 畳の風合いを損なわず保護 | 賃貸や来客用の和室 |
猫用保護マット | 滑りにくく傷に強い | 畳の端や猫のくつろぐ場所 |
カーペットやラグ | 部屋の雰囲気を変えつつ保護 | 和室全体やリビング兼用畳 |
3. 猫の爪を定期的に手入れ
定期的に爪を整えるだけで、畳のダメージは大きく減らせます。爪切りが苦手な猫には、やすりタイプの爪研ぎや、おやつを使った方法を試すのもおすすめです。
4. 忌避スプレーの活用
猫が苦手な香り(柑橘系やハーブ系)を活用すれば、畳を爪とぎのターゲットにされにくくなります。たとえば、レモンやオレンジの香りを薄めたスプレーを週に2〜3回、畳の端や猫がよくいる場所に軽く吹きかけるだけで、猫が近寄らなくなることもあります。1回のスプレーで十分な効果が得られますが、香りが薄れたら再度使用すると効果が持続しやすくなります。
スプレーの種類 | 効果 |
柑橘系(レモン・オレンジ) | 猫が寄り付きにくい香り |
ハーブ系(ラベンダー・ミント) | 落ち着かせる効果もあり |
専用忌避スプレー | 無害で持続性が高い |
5. 猫と暮らす家庭におすすめの畳の種類

ペット対応の畳を導入することで、傷に強くメンテナンスしやすい環境を作れます。例えば、実際に和紙畳を使用したお客様からは『猫が爪を立てても傷が目立たず、お手入れも簡単。以前は爪とぎで畳がすぐにボロボロになっていましたが、今ではほとんど気にならなくなりました』という声をいただいています。また、ビニール樹脂畳を導入した方からは『飲みこぼしや汚れもサッと拭くだけで落ちるので、猫と快適に過ごせる。特に夏場の湿気の多い時期でも、カビの心配が減りました』との感想も寄せられています。
畳の種類 | 特徴 | 傷のつきにくさ |
和紙畳 | カビ・ダニが発生しにくい | 高い |
ビニール樹脂畳 | 水や汚れにも強い | 非常に高い |
琉球畳(目積織り) | 見た目もおしゃれで耐久性あり | 中程度 |
※和紙畳やビニール樹脂畳を使用したとしても傷がついたり汚れがついたりなど、ささくれが発生する場合もあります
猫と畳が共存できる環境を作るためには、
- 適切な爪とぎグッズの配置
- 保護カバーやマットの活用
- 爪の手入れや忌避スプレーの利用
- ペット対応の畳を選ぶ
ちょっとした工夫を組み合わせるだけで、畳を守りつつ、猫も快適に過ごせるようになります。例えば、爪とぎ防止シートを畳の端に貼るだけでも、被害を大幅に減らすことができます。簡単に試せるので、まずは小さな範囲で導入してみるのもおすすめです。猫との暮らしをより楽しくするために、ぜひ試してみてください。もし、畳の傷みが気になったら、三条たたみの無料相談・見積もりをご利用ください。
和室の専門家としてのアドバイス

和室の畳の張り替え時期に関しては、和室の専門家にまずは相談することをお勧めします。昔と違い今は、最新の技術でカビやダニ対策も万全です。清潔な和室で快適な畳ライフを送るには、湿気管理、定期的な掃除、専門家による環境改善の3つを実践することは重要で、これらを組み合わせれば長年使える清潔な畳を保つことができます。
三条たたみでは、お客様一人ひとりの生活環境や地域性に合わせたカスタマイズ対応を行っております。畳の張替え、防カビ施工、湿気対策のご相談は、お気軽にお問い合わせください。和室の専門家が快適で美しい和室づくりを全力でサポートいたします!
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